もりもりです
祖国フランスを救うため、ひとりの少女が立ち上がった。
その名は、『ジャンヌ・ダルク』だ。
ジャネットという名前を捨てて、伝説の少女の名を借りて、フランスを救うために立ち上がった。
・『ジャンヌ』は、なぜフランスの英雄になれたのか?
・天使ミカエルの声を聞く
・ジャンヌは栄誉ある「ダルク」の称号を与えられる
・ジャンヌダルクは19歳という若さで処刑
についてお話しますね。
最後まで読んでくださいね。
<出典元:科学では解明できない奇妙な話より(運命の謎を探る会)>
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『ジャンヌ』は、なぜフランスの英雄になれたのか?
ジャンヌ・ダルクは、フランスの歴史上でもっとも有名な女性であり、伝説の英雄でもあります。
ジャンヌ・ダルクは、祖国フランスをイギリスの脅威(きょうい)から救い、泥沼と化していた百年戦争を終結させたのです。
まさに大天使ミカエル*1と共にあるとまでいわれたほどの英雄だったのです。
ジャンヌ・ダルクの本名ではないのです。
本名である、ジャネットはなく、伝説の少女である「ジャンヌ」という名前でフランスの英雄になったのでした。
名前には、すごい力があります。
人生において重要な役割を果たす場合もあるのです。
ジャンヌ・ダルクが伝説の名前を利用したことで、祖国フランスの救世主になれたのです。
15世紀初めのフランスは、イギリスと〝百年戦争〟という、長い戦争が続いていましたた。
この〝百年戦争〟により、フランスはすっかり疲弊(ひへい)*2しきっていたのです。
長い戦争で、フランスの国土はイギリスに占領されていき、しだいに国土は荒れ果て、フランスは国家存亡の危機にさらされていたのでした。
そんなとき、思いがけない救世主が出現します。
それが、ドムレミという小さな村の14歳の少女ジャネットだったのです。
のちのジャンヌダルクです。
天使ミカエルの声を聞く
ジャネットはある日、天使の声を聞いたのでした。
「ジャネット、よく聞きなさい」
「あなたは誰なの?」
「私は天使ミカエルである」
「ええっ、ミカエル?まさか大天使ミカエル様なの?」
「そうだ。ジャネットよ、おまえは祖国を救う少女となるのだ!」
このとき、ジャネットが聞いた声、〝天使ミカエル〟とは、聖書に登場する大天使ミカエルのことです。
大天使ミカエルは、『悪魔サタン』と戦う天使の最高指揮官。
ジャネットは、天使ミカエルの声を聞き、すごく興奮をした。
そして、「天使ミカエルの助けがあるのなら、もしかしたら私にも祖国を救うことができるかもしれない」と、天使ミカエルの声を信じることにより、ジャネットは不思議な力がわいてきたのでした。
こうしてジャネットは、祖国フランスを救う決意をしたのでした。
そして、ジャネットは本当の救世主となるために、伝説の少女である、『ジャンヌ』という名前を使おうと考えたのです。
フランスには、古くから『ジャンヌ』という名前の少女が、国家の危機を救うという伝説があったからです。
そしてジャネットは、救世主になりきろうと考え、16歳になると名前を『ジャンヌ』に変えたのでした。
ジャンヌは栄誉ある「ダルク」の称号を与えられる
ジャネットは、伝説の救世主であるジャンヌという名前と、天使ミカエルの導きを受けた少女ということで、村の仲間たちの支持を得て、立ち上がった。
しかしすでに、イギリス軍はジャンヌの地元のオルレアン城に押し寄せていたのでした。
オルレアン城の領主ジュノア伯は、オルレアン城に籠城(ろうじよう)して抵抗を続けていました。
しかし、食糧もほとんどくなく、オルレアン城はイギリス軍によって、陥落(かんらく)寸前だった。
そこへ、16歳の少女ジャンヌが、村の仲間たちと食糧を持って参上したのです。
「よいかっ、みんな。オルレアンを救うのだ。私に続け!」
「よし、かかれーっ!」
こうしてジャンヌたちは、オルレアン城を救うために立ち上がった。
「領主ジュノア様、味方が助けに参りました」
「なんだと、誰が助けにきてくれたのじゃ」
「これは驚きです。じつはジャンヌという少女が、天使ミカエルの導きにより助けにきたと言っています」
「なに、ジャンヌだと。それは伝説の少女ジャンヌのことか?」
このジャンヌたちの勇気ある行為に、ジュノア伯は大変感激した。
このジャンヌの行動に感激した、ジュノア伯は、ジャンヌを救いの神だと称(たた)え、オルレアン城に伝わる栄誉ある「ダルク」という名前を与えたのでした。
こうして、『ジャンヌ・ダルク』という名前が誕生したのです。
『ジャンヌ・ダルク』は、本名ではなくて、伝説の救世主の名前とオルレアン城の栄誉ある名前を組み合わせた名前だったのです。
こうしてジャネットは、ジャンヌ・ダルクとして、名前を変え、窮地(きゅうち)のオルレアン城をイギリス軍の包囲から救うために、後の国王シャルル王子のもとに出向いて援軍を頼みます。
シャルル王子はジャンヌを神の使いだと認め、援軍を遣(つか)わしたのです。
そしてジャンヌは多くの援軍を率いて、オルレアン城に帰ってきます。
そして、フランス軍の先頭に立ち戦ったのでした。
その姿は白馬にまたがり銀色の鎧兜(よろいかぶと)を装着して、まさに天使ミカエルの使いのようだった。
「いいかっ、みんな、私に続け!」
「おいジャンヌを見ろ、まるで天使ミカエルのようだ」
「そうだ、我らには神の助けがあるのだ」
「よしっ、ジャンヌに続け。全軍突撃だ!」
フランス軍の兵士たちは、このジャンヌの姿に勇気づけられて、しだいに勢力を増していった。
そして、ついにオルレアンからイギリス軍を撤退(てったい)させ、オルレアン城を取り戻したのだった。
ジャンヌは、地元のオルレアンをイギリス軍から守り、本当に伝説の通りに救世主となる。
こうして、ジャンヌ・ダルクの名声は、ますます高まっていったのだった。
その後フランス全土が、ジャンヌの影響により、祖国を取り戻そうという動きに出た。
勢力を盛り返したフランスは、ついにイギリスの支配から免(まぬが)れることができたのでした。
ジャンヌ・ダルクは、名誉ある働きでフランスの救世主となったのです。
ジャンヌダルクは19歳という若さで処刑
しかし、ジャンヌの栄光を憎むイギリス寄りの教会関係者により、その後ジャンヌ・ダルクは、なんと魔女の烙印(らくいん)を押されてしまう。
天使ミカエルとの交信などが怪(あや)しまれ、彼女は異端(いたん)だとされたのでした。
その後、ジャンヌは宗教裁判にかけられて、1431年5月30日わずか19歳という若さで火あぶりの刑罰で処刑されます。
だがその後、1456年にジャンヌ・ダルクの名誉回復裁判が開かれて、彼女は正式に神より使わされた聖女だと宣言され、1920年5月16日、教皇ベネディクツス15世は、彼女を聖人の位に列し、これでやっと、ジャンヌも報(むく)われたのでした。
少女ジャンヌ・ダルクの人生は、波瀾(はらん)に満ちた人生だった。
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最後に
祖国フランスのために、自分の名前を捨てて戦ったジャンヌ・ダルク。
しかし最後は宗教裁判にかけられ、なんと18歳という若さで火あぶりの刑にされてしまうのだった。
波瀾にみちた人生ですね。
今日も読んでくれてありがとうございました。