もりもりです。
ヨハネの黙示録(もくしろく)とは、偽預言書の烙印まで押された衝撃的な預言書なのです。
聖書には、旧約聖書と新約聖書があります。
ヨハネの黙示録は新約聖書で、最後の審判までが描かれています。
ヨハネの黙示録が語っている、世界の終末の日とその後は?
そして、世界はどんな終末を迎えるのでしょう?
・ヨハネの黙示録とは?
・旧約聖書と新約聖書の違い!
・ヨハネが見た終末?
・7人の天使がラッパを吹くと、終末の前兆となる災いが起こる!
・ヨハネが数千年後の人類に残したメッセージ!
についてお話します。
最後まで読んでくださいね。
〈出典元:世界を動かした予言〉
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ヨハネの黙示録とは?
『新約聖書』の最後に収められている預言書が〝ヨハネの黙示録〟なのです。
このヨハネの黙示録を書いたのが、キリストの弟子である使徒ヨハネです。
この預言書は、紀元96年頃に書かれています。
当時、ヨハネは迫害を受けてギリシャのパトモス島に流されていて、ここでイエスの形状を受けて預言書を執筆(しっぴつ)したそうです。
ヨハネの黙示録は、世界の終末など衝撃的な内容であるがために、当初は異端の書として扱われています。
しかし、2世紀中頃、ローマ・カトリック教会が〝ヨハネの黙示録〟を認めたのですが、それ以降も「偽預言者」とされ、なかなか受け入れられなかったという歴史があります。
旧約聖書と新約聖書の違いは?
聖書には、人類前世からイスラエル民族の興亡(こうぼう)*1をつづった『旧約聖書』と、イエスキリストの生涯などを描いた『新約聖書』があります。
「 旧約聖書と新約聖書」の両方を合わせて1つの聖書なのです。
では、旧約聖書と新約聖書はどこが違うのでしょうか?
旧約聖書・・・
『旧約聖書』はもとはユダヤ教の聖典であり、キリスト教の聖典でもあり、ユダヤ教とキリスト教で共通する教義や信仰の模範が書かれた正典です。
天地創造や神から授けられた掟などが書かれています。
イスラム教でも啓典の一部とされています。
新約聖書・・・
『新約聖書』はその後キリスト教による正典で、キリスト教徒により作られたものです。
旧約聖書を古い契約とし、『新約聖書』は、イエス・キリストによる〝新たな契約〟が書かれた書物なのです。
『新約聖書』は全27巻あり、「4つの福音書」と弟子による記録、パウロの手紙、ヨハネの黙示録によって構成されています。
イエスの生涯の記録とその教えについても書かれています。
4つの福音書は、イエスの生前の言行について、言い伝えなどをもとにまとめられています。
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ヨハネが見た終末とは?
ヨハネの黙示録には、最後の審判といえる、命の振り分けのような、次のようなおそろしいことが書かれています。
天使が神の怒りを注ぐと世界に終末が訪れ、〝命の書〟に名がない者は最後の審判で地獄へ落ちる
つまり、〝命の書〟に名がない者は最後の審判で地獄へ落ちるというのです。
ヨハネの黙示録は、西アジアの7つの教会に対して宛てたメッセージという形式をとっています。
そこには、筆者のヨハネ自らが見た幻として、この世の終末において起こる出来事の数々が暗示的かつ神秘的に語られているのです。
全体は22章から成るが、ヨハネが見た幻は次のようなストーリーです。
ヨハネが幻で見たストーリーとは
天の王座に神がいて、周囲を24人の長老とライオン、雄牛、人間、鷲(わし)にそれぞれ似ている4つの不思議な生き物が取り囲んでいる。
神の手には7つの封印がされた巻物がある。
7つの角と7つの目を持つ子羊がひとつ封印を解くごとに災いが起こり、やがて7番目の封印を解くと世界は沈黙に包まれる。
さらに、7人の天使が現れ、1人がラッパを吹くたびに、またも災いが起こる。
7番目のラッパが吹かれると、最後の審判が行われる。
そして、7人の天使が7つの鉢に入れた神の怒りを注ぐと、世界に終末が訪れる。
しかし、救世主のイエスが再臨して、神を信じて正しい行いをした人間は復活し、1000年間にわたって繫栄する。
そして、1000年後に悪魔が再び現れると、天から炎が降り注ぎ、本当の世界の終末が訪れる。
最後の審判で「命の書」に名前のある人間は天国へ昇り、名前のない人間は地獄に落とされる。
そして最後に、イエスの再臨は間もなくであることが告げられて、この黙示録は幕を閉じる。
7人の天使がラッパを吹くと、終末の前兆となる災いが起こる!
「ヨハネの黙示録」では、7人の天使がラッパを吹くと、終末の前兆となる災いが起こるといわれています。
どのような、おそろしい災いが起こるのでしょうか?
第1のラッパが吹かれると・・・
血の混じった雹(ひょう)と火が地上に降り注ぎ、地上の三分の一と木々の三分の一と、すべての青草が焼けてしまう。
爆撃などによるものなのでしょうか?
第三次世界大戦のことなのか?
第2のラッパが吹かれると・・・
巨大な山のような火の固まりが海の中に落ち、海の三分の一が血に変わり、海の生き物の三分の一が死に、すべての船の三分の一が壊される。
火山の大噴火なのか?
第3のラッパが吹かれると・・・
”苦よもぎ”という名の巨大な星がすべての川の三分の一とその水源の上に落ち、水の三分の一が苦くなって多くの人が死ぬ。
チェルノブイリはウクライナ語で「ニガヨモギ」を意味します。
もしかして、原発が大爆発を起こすのでしょうか?
第4のラッパが吹かれると・・・
太陽の三分の一、月の三分の一、空の星の三分の一が打たれ、その分だけ昼も夜も暗くなってしまう。
これは、巨大彗星や惑星が太陽や月に衝突するということなのか?
第5のラッパが吹かれると・・・
1つの星が天から地に落ち、底知れぬ所まで通じる穴を開け、底知れぬ所の使(アバドン)を王としているイナゴ達が大きな煙とともに飛び出し、額に神の印のない人達を襲い、さそりにさされる時のような苦痛を五カ月間与える。
これは、自然災害、あるいは疫病(えきびょう)の蔓延(まんえん)なのでしょうか?
第6のラッパが吹かれると・・・
ユーフラテス川のほとりにつながれている四人の御使が解き放たれる。彼らは人間の三分の一を殺すために解き放たれ、赤色、青色、橙色の胸当てを着けた二億人の騎兵隊が出陣し、彼らの乗り物の口から出る火と煙と硫黄で人間の三分の一が殺される
御使とは、使者を意味する語であり、キリスト教でいうと主の使いです。
もしかして宇宙からの使者のことなのでしょうか?
第7のラッパが吹かれると・・・
底知れぬ所からのぼって来た獣(反キリスト)による世界支配、すなわち最終的な終末世界が訪れる。後に「7つの金の鉢」によって神の怒りによる災害がもたらされる
そして次に第7のラッパが吹かれ、最終的な世界の破滅が始まる。
さて、これから何が世界に起ころうとしているのでしょうか。
ヨハネが数千年後の人類に残したメッセージ!
「終末」とは核戦争か?それとも地球温暖化?
黙示文学の形式で伝えた後世の人々への警告
「ヨハネの黙示録」は非常に暗示的な内容で、その解釈は長い間、議論の的となってきいます。
象徴的な表現で神の啓示を述べる〝黙示文学〟であるために、読む人によってさまざまに解釈ができます。
なぜ、そのような表現で書かなければならなかったのでしょうか?
当時、ローマ帝国はキリスト教徒への迫害を強めていて、筆者のヨハネも島に流されていたのでした。
このような状況から、黙示録はローマ帝国に反発し、同時に各地の信徒を励ます目的で書かれたとも考えられます。
わざわざ黙示文学の形式をとったのは、信徒には理解できても、ローマ人には理解できないようにと考えてのことなのでしょうね。
黙示録に書かれた〝世界の終末〟については、さまざまな解釈がされています。
これから起こるかもしれない「核戦争」、もしくは「地球温暖化による、火山噴火や洪水」で人類が滅亡するといった説です。
しかし、キリスト教でいう世界の終末では、人類滅亡ではありません。
世界の悪が一掃されて、神が創造する新たな世界が始まるのです。
神を信じ従う人々は、生き残るのです。
ヨハネの黙示録の動画
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最後に
ヨハネの黙示録に描かれた、人類へのメッセージ、終末の前兆について書きましたが、近未来か、それとも遠い未来か!
ほんとう、世界は終末を迎えることになるのでしょうか?
今日も読んでくれてありがとうございました。
*1:おこることとほろびること