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自画像のモデルがなぜか怪死!悲劇の天才肖像画家の末路はどうなる?

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もりもりです。

私たちの回りには不思議な出来事が多く起こっています。

あなたは、自分の肖像画を描いてもらったことがありますか?

もし、これから描いてもらうようなことがあれば、相手の画家をよく選んだ方がいいかもしれません。

天才肖像画家の悲劇のお話です。

最後まで読んでくださいね。

(出典元:科学では解明できない奇妙な話より)

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モデルが次々と怪死する

ハンガリー・ブダペスト出身のハンス・キーノーという画家のお話です。

ハンス・キーノーは、実力派の画家であり、肖像画を依頼されることが多かった。

1930年代にキーノーは、ある富豪に絵画の腕を見込まれて、妻の肖像画の制作を依頼されます。

 

「君の肖像画はすごく素晴らしい、どうか私の妻を描いてもらいたい」と肖像画を依頼されます。

 

キーノーは、すばらしい肖像画を描いてみせましょうと依頼を引き受け、すぐに肖像画の制作にとりかかりました。

 

しかし、富豪の妻は、肖像画が完成する直前に心臓マヒを起こして、絵を見ることもなく、亡くなってしまったのでした。

キーノーはすごく残念がった。

このときは、肖像画のモデルが亡くなったことを、キーノーは気にとめるようなことはなかった。

 

次に依頼を受けた肖像画は、金持ちの銀行の頭取だった。

「どうか私の肖像画を君の腕で立派に描いてほしい」

「はい、おまかせください。かならず立派な肖像画を仕上げましょう」

 

キーノーは腕によりをかけて、肖像画を描き上げました。

だが、またしても不幸な出来事が起きてしまったのです。

頭取が肖像画が完成してから、わずか数日で亡くなってしまったのでした。

なんと、続けて2人も肖像画を描いた人物が亡くなってしまった

 

このときも、たまたま偶然が重なったぐらいにしか考えていなかった。

その後も、キーノーは肖像画の依頼を受け続けた。

 

次に彼依頼を受けたのが、医者の娘だった。

「どうかね、私の自慢の娘をきれいに描いてもらいたい」

「はあ、娘さんですか。ううむ、どうしょうかな」

「キーノー君、どうしたのかね。まさか代金が安いというのかね」

「いいえ、そんなことはありません」

2人も続けて肖像画を描いた人物が亡くなったので、さすがに嫌な予感がした。

 

今度も依頼主の娘さんが亡くなるのではないかと不安に思ったが、今度の依頼主は医者だから、もし娘が病気になっても大丈夫だろうと考えたのだった。

そして、娘さんの肖像画を引き受けた。

 

しかし、

またしても不幸が起きたのだった。

肖像画肖像画を描き上げた直後、娘さんは急に亡くなってしまう。

 

3度目の不幸が起きてしまった。

 

さすがのキーノーも、肖像画を描くことが怖くなってしまい、なぜ私が肖像画を描くと、そのモデルは亡くなってしまうのだろうと悩んだ。

それからしばらく、肖像画の依頼を受けるのをやめたのでした。

 

恋人の死

肖像画の依頼を受けるのをやめてから、1年が過ぎたころ、キーノーは恋に落ちた。

 

そして婚約したのです。


彼女は、キーノーに結婚の記念としてに肖像画を描いてほしいと頼みこむのでした。

 

しかし、さすがのキーノーも、困り果てた。

 「あの2度の不幸な事件から、1年も経っているし、今度は仕事ではないのだから大丈夫だろう」

彼はこう考えて、肖像画を引き受ける決心をしたのです。

 

ところが、まだキーノーの肖像画のモデルが亡くなるという、呪いは消えていなかったのだった。

愛する彼女の肖像画を完成させたその数日後に、彼女は突然亡くなってしまう。

 

またしても、不幸な出来事が起きてしまったのだった。

 

なんと悲しい仕打ちであろうか。

この事件でさすがのキーノーも、自分が肖像画を描いたことで愛する彼女まで失ったと思い込み、相当なショックを受けて罪悪感に責められていた。

 

「まったくなんてことだ。私が絵を描いたせいで、やはり断るべきだった」

そして彼は失意の中から、ついに強い決意をした。

 

これからは肖像画の依頼はすべて断ろう。

 

私の描いた絵のモデルが死ぬのをみるのは嫌だ。

 

彼は、今度はたとえ食べることに困るようになっても、決して肖像画だけは描くまいと心に固く決意したのだった。

 

それ以来キーノーは、あれほど実力派だと定評があった肖像画を描くことをいっさいやめてしまった。

 

それからというもの、彼のもとには安い仕事しかこなくなった。

 

やがて彼は、安い仕事ばかりを受けては描き飛ばす三流画家に成り下がってしまった。

 

なんとも皮肉なことに、彼が肖像画を描かなくなってからというもの、まるで彼のもとから、幸運の女神が去ってしまったかのようだった。

 

「くそう、肖像画を描けばこんな目にあわずにすむのだが、しかしそれでもナタリーとの誓いは破れないのだ」

彼は、こうしたつらく苦しい貧乏生活を強(し)いられながらも、ナタリーのことを思い出しては、決して彼の得意な肖像画を描こうとしなかった。

呪われた肖像画家

やがて1938年4月、ついに画家キーノーは、ブダペストのみすぼらしいアパートで亡くなっているところを発見された。

 

彼の遺体の脇には、クレヨン画で描かれた彼の自画像が転がっていた。

 

彼の遺体の発見者たちは、その絵を見つけてあることに気がついた。

 

「おい見てみろよ! この自画像に書いてある日付は、昨日の日付だぞ」

 

「なんだって! それじゃ彼は、自分の肖像画を描いてから亡くなったというのか?

彼が描いたモデルが死ぬという噂(うわさ)は、本当だったのか!」

 

遺体の発見者たちは、思わず背筋がゾッとした。

つまり彼は、自分で描いた肖像画の呪いにかかって亡くなったのだ。

 

これはじつに不思議な出来事だった。

ついに彼は最後の最後まで、彼の描く肖像画の恐ろしい呪いから逃れることができなかったのだ。

 

それにしても、なぜ彼が絵を描いたモデルたちは、亡くなってしまうのだろうか。

これに関しては謎が残るばかりである。

 

生前の彼の描く肖像画は大変見事な描写(びょうしゃ)力で、まるで絵の中のモデルが生きているかのようなすばらしい出来ばえだったといわれていたようだ。

 

もしかすると彼は、あまりに熱心にモデルを描こうとして、モデルの魂までキャンパスに描写してしまったのかもしれない。

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最後に

肖像画を描かれたモデルはかならず死ぬという恐ろしいお話しです。

すばらしい絵を描くということは、それだけ魂が絵の中に入り込むということなんでしょうね。

今日も読んでくれてありがとうございました。