もりもりです。
子どもが、事故で亡くなるという不吉な夢を見た。
現実とならないように、あらゆる手段でそれを回避しようとした!
運命は変えられたのか?
結末は・・・。
(出典元:科学では解明できない奇妙な話より)
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不幸を告げる夢
夢を見てそのメッセージに従い、幸運にも命が助かったという人がいる。
しかし時と場合によっては、危険を事前に察知できたとしても、結局は回避できない場合もある。
つまりそれが、その人の持って生まれた運命なのかもしれない。
ドイツ・リューネブルクのリンダさん(仮名)は、ある日、彼女の可愛いふたりの息子たち、兄のマリオと弟のジョン(仮名)が自転車の事故で亡くなるという不吉な夢を見た。
しかもそれだけでなく、彼女自身も子供たちと同じ日に死ぬという、なんとも嫌な悪夢を見てしまったのだ。
これにはさすがに彼女も気味が悪くなった。
なぜかこの夢が気になったリンダさんは、この不吉な夢が現実とならないように、どうしたらいいか考えた。
そこで思い切って、自転車を売ってしまおうという大胆な行動に出た。
彼女は子どもたちに話した。
「ねぇ聞いて、あなたたちが交通事故に遭(あ)わないように、お母さんはこの自転車を売ってしまおうと思うの。いいわね?」
「ええっ、どうして僕たちの自転車を売っちゃうの?」
さすがに子どもたちはびっくりした。
しかし母親の真剣な姿を目にして、しかたなく彼らは母親の言う通りに従った。
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危機はさけられたか?
やがて彼らの自転車は売られてしまった。
こうしてリンダさんに行動により、なんとか当面は子どもたちの交通事故の危機は避けられたように思われた。
それからしばらく経(た)ったある日、急にリンダさんの夫が病気になり、倒れてしまった。
さっそく医者に診てもらったところ、夫は危険な状態であることがわかった。
「奥さん、どうもご主人は悪い状態のようです。できれば息子さんたちも呼んでおいた方がいいでしょう」
これを聞いたリンダさんは、あわてて子どもたちに連絡を取って、父親の危篤を伝えた。
知らせを受けたふたりの子どもたちは、そのとき別々のところにいた。
「父さんが危篤だって、それは本当なの!」
彼らはこの知らせに驚き、急いで父親のもとにかけつけようとした。
兄のマリオはさっそく自転車を借りて、急いで父親のもとに向かった。
弟のジョンは、とり急ぎ友人の車で父親のもとに送ってもらうことにした。
こうしてふたりの兄弟は、急いで危篤状態の父親のもとに向かった。
「急がないと、もう父さんに会えないかもしれない」
ところが、スピードを出していた兄のマリオの自転車は、ある道に差しかかったときに、向こう側から不意に向かってきた自動車に衝突してしまった。
そして不幸なことに、その車には弟のジョンがは乗っていた。
つまり兄の自転車は皮肉にも弟の乗る友人の自動車に衝突したのだ。
この衝突事故は大惨事となり、この事故でふたりの息子は重傷を負い、やがてふたりとも亡くなってしまった。
こうしてついに、リンダさんの見た夢が現実となってしまったのだ。
「ああ神さま、なぜ息子たちはこんなひどいめに逢うのですか?」
リンダさんはこの変わり果てた息子たちの姿に、相当なショックを受けて、ついに脳卒中となって倒れてしまった。
そして彼女は可愛いそうなことに、そのまま亡くなってしまったのだ。
せっかくリンダさんは息子の自転車まで売って、用心していたというのに、こうした彼女の努力も実ることなく、悲しいことについに3人とも彼女が夢で見た通りの結末を迎えてしまった。
しかしながら、世の中とは皮肉なものだ。
一時は危篤状態だった彼らの父親は、病状が奇跡的に回復して元気になったというのだから。
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まとめ
不吉な夢で自分たちの身の危険を察知した。
そして、それを回避しようとしたが、運命までは変えられなかった。
なんと悲しい結末なんでしょう。
今日も読んでくれてありがとうございました。