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イギリスの元首相チャーチルの持ち備えた能力!それは危機回避能力だった!

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もりもりです。

イギリスの元首相ウインストン・チャーチルは、第二次世界大戦で連合国を勝利に導いた名宰相(めいさいしょう)として有名です。

そして、ウインストン・チャーチルは、すぐれた危機回避能力を持ち備えていたようです。

チャーチルの運の強さは、息子のランドルフも認めるほどで、ランドルフの話によればチャーチルの危険回避能力は、ボーア戦争中、海軍大臣のころ、第二次世界大戦中、さらに戦後を通じて、絶えず変わることなく発揮されていたようです。

それでは、チャーチルの危険回避能力を物語る有名なエピソードをお話します。

(出典元:科学では解明できない奇妙な話より)

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危険を知らせる謎の声

1941年の秋、ナチス・ドイツの侵攻はいっそう激しくなり、ロンドンは連日激しい夜間爆撃を受けていた。

 

そんなある夜チャーチルは、街に爆撃弾が降り注ぐ中、陣中見舞いのために高射砲陣地を訪れていた。

 

チャーチルはここで、高射砲射撃隊員たちの実演をしばらく見守った後、帰路につこうとして、待たせていた車の方へ戻った。

 

車の運転手は、いつものようにチャーチルの乗り込む側のドアを開けて待っていた。

「チャーチル閣下、お待ちしておりました。どうぞ、お乗りくださいませ」

「うむ、ありがとう」

ところがチャーチルは、なぜかその運転手の開けたドアから入らずに、わざわざ反対側のドアを自分で開けて乗り込んだ。

 

そしてなにを思ったのか、いちばん窓よりの隅の方へ座り込んだのだ。

「いかがされましたか?」

 

この彼の不可解な行動を運転手は不思議に思ったが、そのまま何も言わずに車をスタートさせて走り出した。

 

すると突然、その走行中のチャンスの車のすぐそばをかすめて、爆撃が落ちたのだ。

「ドカーン!ババーン!」

激しい爆風は、車の片側を破壊して、さらに車のふたつの車輪まで吹き飛ばしてしまった。

「うわーっ!」

この爆弾の衝撃で、車は一瞬ひっくり返りそうになった。

 

しかし、運転手はかろうじてハンドルを切り返して車体を戻し、そのままなんとか安全地帯まで走りぬけたのだ。

 

「大丈夫ですか閣下、おケガはございませんか?」

幸運にも、あやうく命拾いをしたチャーチルは、ホッと一安心しながら運転手に向かっていた。

 

「ああ大丈夫だ、助かったよ。もしもそちら側に座っていたら、私の丸焼きが残っていただろうね」

 

さすがはチャーチル。

こうした非常事態にも冗談がいえるとは、やはり英国の名宰相だ。

 

後になって、この話を聞いたチャーチルの妻が彼に質問した。

「ところであなた、どうして爆弾が落ちることがわかったの?」

 

するとチャーチルは、何気ない調子で答えた。

「私が車に乗ろうとしたとき、誰かが『止まれ』とささやいたんだ。だから私は、こちらの席は危ないと感じて、反対側に座ったというわけだ」

「まさか、それは本当なの?」

妻はチャーチルの言葉に驚いた。

 

このようにチャーチルは、不思議な謎の声に助けられて、見事に危機を回避することができた。

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虫の知らせ

ほかにも、チャーチルの優れた危機回避能力を物語るエピソードがある。

今度は、彼が危険予知で人の命を救った話を述べてみよう。

 

それは、やはり激しい空爆を受けていたころのロンドンでの話である。

 

チャーチルは、ダウンニング街10番地の首相官邸で、3人の閣僚と食事を共にしながら会議を行っていた。

 

首相官邸のコックやメイドたち、それに執事(しつじ)たちは、ゲストの閣僚たちの食事や飲み物の準備のために、キッチンで忙しく立ち働いていた。

この首相官邸のキッチンは、25フィートもある高窓があり、官邸の中でももっとも無防備な部屋だった。

 

さてこうしているうちに、ドイツの電撃作戦が始まり、空爆の爆撃音が遠くに聞こえ始めた。

 

しかし会議はそのまま続けられたので、コックたちも避難せずにそのまま仕事を続けていた。

 

するとチャーチルは会議を一時中断して、キッチンに入ってきた。

 

そして彼は穏やかに、執事に向かって、次のような指示を与えたのだ。

「食事はあちらの食堂にある温めた食器に移しなさい。それからこのキッチンにいるものは全員、ただちに防空壕(ぼうくうごう)に入りなさい」

「わかりました、チャーチル様。ところで、なにか起きたのですか?」

「いいから、言う通りにしなさい」

彼は執事にこう言って、すぐに会議に戻っていった。

 

するとそれから3分後、驚くべきことに敵の爆弾が落ちてきて、なんと先ほどのキッチンに命中したのだ。

「ドドーン、ガシャーン」

キッチンは凄(すさま)じい勢いで、爆破されてしまった。

 

しかしこのときにはすでに、チャーチルの指示した通りに執事やコック、さらにメイドたちは全員が防空壕に避難していた。

 

「ああっ、危なかった。まさかキッチンを爆弾が直撃するとは」

「ああその通りだ、我々は命拾いをしたな」

 

避難していた彼らは、この思わぬ事態に驚いていた。

 

もしもチャーチルの指示通りに避難していなければ、彼らは爆撃で大怪我をしていた。

まさに間一髪、危ういところであった。

 

こうして彼らはチャーチルの指示により、幸運にも命拾いをしたのだ。

この件でもチャーチルは、やはり虫の知らせのように不吉なものを感じ、彼らに迫る危険を悟ったらしい。

 

チャーチルはこのような危険予知能力に助けられて、激しい空爆を受けたロンドンでも無事に生き延びることができたのだ。

 

まとめ

チャーチルの人生を見れば、すごい強運の持ち主なのはわかりますが。一度でなく、何度も危険を予知できるとは、すごく特別な予知能力を持っていたのですね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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